2018年6月27日に、PI Serverの最新版であるPI Server 2018がリリースされました。
PI Serverは、PI Data ArchiveとPI Asset Frameworkの両方の最新バージョンを含んだものとなります。
また、2018年7月16日に、PI Asset Framework 2018のUIを日本語化するパックである、
PI AF MUI 2018 Language Packがリリースされました。

 

PI Server 2018では、主に以下の変更点がございます:

 

インストール関連
1. インストールキットが統合され、PI Server 2018 Install Kit一つとなりました。
これまではPI Data ArchiveとPI Asset Frameworkのインストールキットは別々に提供されておりました。
インストール時にインストールするコンポーネントを選択できるので、
PI Data ArchiveとPI Asset Frameworkを別々のコンピューターにインストールすることも従来通り可能です。


2. 新規インストールする場合、PI Data Archiveの機能のうち、
比較的古い以下のコンポーネントがデフォルトでインストールされなくなり、

インストール時にユーザーが選択してインストールするようになりました。

なお、これらはPI Asset Frameworkで後継機能が存在します。
・PI Alarm Subsystem
・PI Performance Equation Scheduler
・PI Recalculation Subsystem
・PI Batch Subsystem
また、PI Module DatabaseとAFのデータベースをリンクするために使用するPI AF Link Subsystemもデフォルトでインストールされません。
PI Module Databaseに書き込みを行う場合は、PI AF Link Subsystemをインストールする必要があります。

 

3. PI Data Archiveのインストール時に、PI AF Serverが存在しなくてもインストールできるようになりました。
これまではPI AF Serverを先にインストールし、

PI Data Archiveをインストールするコンピューターと正常に通信ができる状態でないとインストールできないようになっておりました。

 

PI Data Archive関連
1. AF SDKを介してCollective構成のPI Data Archiveに接続する場合、
CollectiveメンバーのPI Data Archiveのうちの一つにランダムで接続するようになりました。
これにより、多くのクライアントがPI Data Archiveに接続する際の負荷軽減が期待できます。
これまではCollectiveに接続すると必ずPrimaryのPI Data Archiveに接続していました。
なお、従来通り手動で接続先を変更することも可能です。


2. セキュリティ向上のため、PI Message Subsystemの実行ユーザーがLocal SystemからNetwork Serviceに変更されました。


3. アーカイブファイルのアーカイブシフトをスケジューリングできるようになりました。
これにより、プライマリアーカイブの使用量にかかわらず、定期的に自動でアーカイブシフトを実行させることが可能となります。
アーカイブファイルを期間ごとに分けるような管理を行う場合に役立ちます。
PI Data ArchiveがCollective構成の場合、Primaryの自動アーカイブシフトと同じタイミングでSecondaryのPI Data Archiveでも自動アーカイブシフトが行われます。

タイムゾーンはPrimaryのものが使用されます。

 

PI Asset Framework関連
1. AFデータベースをインポートする際、内部のIDも一緒にインポートできるようになりました。


2. Event Framesによって生成されたイベントフレームを、

テンプレートと時間範囲を指定して一度に削除できるようになりました。
これまではイベントフレームを検索してその検索結果に一致するものを削除するか、
全てのイベントフレームを削除するという方法でした。


3. 属性値の表示桁数を設定できるようになりました。


4. AFのテーブルで線形補間に加えて、バイリニア補間が可能になりました。

テーブルの表にない部分の値が要求された場合に、これまでは線形補間による内挿された値を返すことが可能でしたが、

このバージョンでは加えてバイリニア補間により二次元的な補間が可能になりました。

例えば航空機のX座標とY座標のテーブルを使って、バイリニア補間を行うことで航空機の速度を割り出すことができます。

 

Asset Analytics関連
1. MATLAB Production Serverとの連携が可能になりました。


2. 分析の計算で、配列を出力データ型に指定することができるようになりました。
一度の計算で複数の値を持つような計算が可能となります。
配列のデータ型に使用する関数もいくつか追加されております。


3. イベントフレーム生成の分析で、これまでの開始トリガーの条件式を記述する方法に加えて、
Pulse, Step, Step Continuousの三種類が追加されました。
これにより、従来のPI Batch GeneratorやEvent Frame Generator Interfaceと同じような、

Active Pointを設定しての生成が可能となります。

 

変更点の詳細につきましては、各製品のリリースノートや、下記のリリースアナウンスのページをご参照ください:
https://techsupport.osisoft.com/Troubleshooting/Releases/RL01327
リリースノートは、テクニカルサポートのWebページよりダウンロードが可能です。

 

このほかにも、バグ修正や安定性の向上など様々な改善が図られております。
これを機に、是非PI Serverのバージョンアップをご検討ください。